ヲタクでイケてない陰キャシュミットと、スポーツマンでプロムキング、陽キャ代表のグレッグ。高校時代に水と油だった2人が7年後に偶然ポリスアカデミーで再会!
勉強は出来るが運動音痴のシュミットと、体力に自信はあるが勉強が全く出来ないグレッグの2人は卒業危機に見舞われたため、コンビを組んでお互い協力し合いながら何とか卒業。そんな2人の初めての”逮捕”をきっかけに繰り広げられていく痛快ドタバタコメディ映画です♪
モブで出演している「ジョニー・デップ」にもご注目!
まだ観たことがない人は、どこに彼が隠れているかも見てみてくださいね!
それではあらすじと感想を簡単にご紹介致します。
初めての「逮捕」
ポリスアカデミーを卒業したシュミットとグレッグの2人は最高の警官になると意気込んでいたが、仕事は自転車で公園の巡回パトロールばかりで退屈な毎日。
今日も今日とて平和な公園を見渡していると、遠くでバイクに乗ったいかにも怪しげなギャング達がたむろしていた。何やら薬物のような物を吸っているのを目撃し「絶対に怪しい!!」と意を決して声をかける。ギャング達に笑われながらも仕事だからとバイクを調べると”白い粉”が入った袋が見つかり男たちは蜘蛛の子を散らすように退散!
巡回パトロールばかりの仕事から脱却する為にも「初めての逮捕」を目標にしていた2人は全速力で男たちを追いかける。運動音痴なシュミットはケガをしたが、グレッグが見事1人を捕まえた。喜ぶ2人だったが、上長に呼ばれミランダ警告(※)を言わなかった為に逮捕を逃した事を伝えられる。焦って言い忘れたと言い訳するグレッグに、ミランダ警告の内容を今すぐ述べよとたたみかけると、グレッグは内容すら覚えていなかった。
しかし不幸中の幸いにも、上長は2人が童顔な事を理由に高校生に扮して学校への潜入捜査を命じ、今回の件での処罰は免れたのであった。
(※)ミランダ警告…アメリカにおいて、身柄を拘束する際に4つの事項を被疑者に伝えなければならない。これを怠ると証言・証拠は裁判で使用できなくなる。
- あなたには黙秘権がある
- 発言は法廷で不利な証拠として用いられる場合がある
- 弁護士の立会を求めることができる
- 経済的余裕がなければ公選弁護人を付けられる
潜入作戦
21ジャンプストリート署へ異動した2人は、厳格な黒人所長ディクソンの元で薬物に汚染された高校で元締めを突き止める為の潜入捜査を任される。
潜入先の高校では新種のドラッグ「HFS」が横行しており、その症状は5段階で変わるものだった。
- 笑い
- 幻覚症状
- 自信過剰
- ブチ切れ
- 眠気
HFSを摂取した学生の動画を見せられ爆笑する2人だったが、その学生はその後死亡していた。
所長は他の高校にこのドラッグが広まる前に突き止めるよう命令する。
2人は兄弟の設定で、潜入期間中はシュミットの実家で暮らすことになった。
成績の良いシュミットは薬物の合成を行っている可能性のある化学クラスへ、ハンサムなグレッグは演劇クラスに入り人気グループ集団に近づく作戦だった。
潜入初日
車で高校へ向かった2人は駐車場に車を停めると、たむろしていた人気のありそうなグループに詰め寄った。イケメンに話しかけるも軽くあしらわれ、後ろから絡んできた黒人の男の子をグレッグは勢いで殴ってしまう。
潜入捜査の件について学校には知らされていなかったため、2人は初日早々に校長室へ呼ばれ叱られた。潜入するにあたって予め偽名を決められていたが、ちゃんと覚えていなかった2人は適当に返事をしたせいでシュミットは演劇クラスに、グレッグは化学クラスに配属され作戦とは逆になってしまった。
演劇クラスへ行ったシュミットは、早速近くに座っていた女の子モリーに話しかける。
友人が欲しがっているからとドラッグの入手方法を聞くと、彼女は椅子の裏に書かれた番号をこっそり教えてくれた。早速コンタクトを取るシュミット。すると教師に見つかってしまい、ピーターパン役のオーディションを受けさせられた。適当にセリフを言っていると売人から受け渡し場所を知らせるメッセージが届き、外で練習してくると言って教室を出た。
一方グレッグは化学のクラスでテストを受けさせられていた。
内容が全く分からないグレッグは適当に済ませ提出するとシュミットからメールが。
トイレに行くと嘘をつき教室を出ようするが、6分以内に戻らないと校長室行きである旨を教師に忠告され彼も教室を出る。
そして廊下で落ち合った2人は売人の元へ向かうのだった。
まさかの展開
指定された部屋に入ると、そこには駐車場にいたイケメンのエリックがいた。
話を聞くと彼はただの売人で元締めではなかった。
薬を受け取り持ち帰ろうとすると、最初はこの場で飲むよう指示されてしまう。
仕方なく2人はその場で飲み、部屋を出てトイレで吐き出そうとするも失敗する。
特に変化は見られなかったため一旦教室に戻ることにした2人だが、途中で体育教師のウォルターズ先生に出くわした。離席票なるものを見せると、既に6分経過しており校長室行きだと笑われる。すると2人も笑いが止まらなくなった。この時既に薬は回っており、第1段階の「笑い」が起こっていたのだ。先生はその後も話を続けると、第2段階の「幻覚症状」が現れはじめ、彼の顔がどんどん変形していく。
ウォルターズは見逃す代わりに自身が監督を務める陸上部のリレーに参加させた。
その後に教室に戻る2人。シュミットは第3段階の「自信過剰」に陥り、オーバーなリアクションでピーターパンを演じると、それが功を奏したのか主役に抜擢された。
そして第4段階の「ブチ切れ」に到達すると、今度は吹奏楽部の練習に乱入し大暴れ。最後には最終段階の「眠気」で彼らは学校の外で爆睡してしまう。
相棒だった2人に心の距離が
署に戻り所長へ報告すると、元締めを見つけて来いとどやされる。
グレッグは化学研究部へ足を運ぶと、部員はたった3名のヲタクチームで携帯に小細工をして小銭を稼いでいた。そこでグレッグはある人の携帯に盗聴器を仕込んで欲しいと持ちかける。
一方シュミットは自宅でパーティーを開く計画を立て学生達を招待した。
モリーを招待するとエリックもやって来たため、隙をみてエリックの携帯を盗みヲタク君達に盗聴器を仕掛けさせた。それは見事成功し、グレッグと彼らは結束力を深めヲタク仲間となる。
パーティーが盛り上がって来た頃、ガラの悪い男たちが現れエリックに薬について持ちかける。一発触発の状態となり、結局乱闘騒ぎにまで発展してしまった。
シュミットとグレッグが間に割って入り男たちを倒すと、盛り上がりは最高潮に。
そんな中、携帯を忘れて家に取りに戻ったシュミットの両親が騒ぎにブチ切れパーティーはお開き。
エリックはシュミットを気に入り売人仲間にならないかと持ちかける。
驚くシュミットだったが、元締めを紹介するという言葉を信じ事件解決のため承諾。
陰キャだった高校生活、仲間に入れてもらえた嬉しさでその後は彼らとばかりつるむシュミットをグレッグは面白く思っていなかった。
ついに喧嘩
ピーターパンの演劇の当日、エリックが売人らとなにやら動いているところをキャッチしたグレッグは本番前に控室にいたシュミットを外へ連れ出す。
2人は車に乗りエリックの後を尾行すると、そこには公園で逮捕し損ねたギャング集団がいて、何やら取引のようなことをしていた。
そのまま彼らを尾行するつもりだったがあっさりバレてしまい、壮大なカーチェイスが始まる。何とか彼らをまき学校へ戻った2人だったが、演劇は既に代役のピーターパンで始まってしまっていた。シュミットはグレッグを責めながら学校へ入っていく。
シュミットは無理やりステージに乱入しピーターパン役を引き継ぐ。グレッグも日頃の鬱憤が爆発してしまいステージに上がってきて2人は大乱闘。それを見た観衆は大盛り上がりで、一緒に観ていたウォルターズ先生も大爆笑だった。
事件が動き出す
演劇をぶち壊されたモリーは呆れ果て、校長先生からも退学を言いつけられてしまった。
退学になったら解雇だと言われていた2人は荷物をまとめて署を後にする。
そこに半泣きのエリックが泣きついて来た。どうやら昨日のカーチェイスの件で足がついてしまい刑務所に入れられると怖がっていた。それだけは嫌だと言う彼は、家から持ってきた銃を2人に渡し、プロム(※)に元締めが来るから自分を守って欲しいと懇願する。
それを聞いた2人はプロム会場へ。
ダンスホールにはハイになって踊っているモリーがいた。シュミットは彼女の元へ駆け寄り、自分は警察官であること、今すぐ避難して欲しいことを伝え、その場を後にする。
そしてエリックに案内されて元締めの待つ部屋へ向かうのだった。
(※)プロム…プロムナードと呼ばれ、高校最後の学年で行われるダンスパーティー。
まさかの真犯人
部屋に入ると体育教師のウォルターズが1人待っていた。そう、元締めは彼だった。
驚いていると昨日のギャング集団が部屋に入って来た。カーチェイスの件もあり、彼らにバレないようにごまかしていると突然激しくドアをノックする音が響く。開けるとそこにはハイになったモリーが第4段階の「ブチ切れ」状態で部屋に乱入。
「このクソ警官がぁ!」とシュミットに飛びつき、彼らが警官であることがそこにいる全員にバレてしまった。
「警官の仲間だったのか!」とギャング集団は元締めのウォルターズに銃を向ける。ウォルターズはモリーを人質に取るとシュミットとグレッグに銃を捨てるよう言った。
仕方なく銃を手放した2人に今度はギャング集団のうちの2人が銃を向けてきた。
絶体絶命の危機である。
2人の正体
その時、シュミットとグレッグに銃を向けていた2人が向き直り、自分達のギャング仲間へ銃を向ける。実はこの2人、シュミットらと同じ21ジャンプストリート署の潜入捜査官だったのだ。彼らは2人よりも潜伏期間は長く、5年も前から潜入捜査をしていた。
「よくも捜査の邪魔をしてくれたな」と言う先輩2人だったが、その直後急に首に被弾。
すかさず激しい銃撃戦になり、ウォルターズはモリーを連れて現場から逃走。
ウォルターズ・ギャング集団・シュミット&グレッグの3台でカーチェイスが始まった。
ついにアレを言う時が
グレッグがヲタク仲間から得た知識を生かし、即席で爆弾を作って投げる。
見事命中し男たちの車は大爆発!ウォルターズが乗っていた車も走行不能となり車を乗り捨てて逃げる。連れていかれるモリーを助ける為に駆け寄るシュミットだったが、ウォルターズに撃たれてしまった。後を任されたグレッグがウォルターズの股間を打ち抜く!
すがさず痛みで叫んでいるウォルターズの元へ行き、今度は取り逃がすまいとミランダ警告を2人揃って大声て叫び無事逮捕。
署に戻った2人は初逮捕を上司に褒められる。
上司はニヤけながら「酒は飲み放題、女は抱き放題、そんな場所へ行きたくはないか?」と2人に持ちかける。「天国ですか?」と喜ぶグレッグに上司は「次は大学だ!」と次のミッションを伝え続編を匂わせたところで映画は終了。
「21ジャンプストリート」の総合評価
星 3.8
おバカなコンビがどんちゃん騒ぎの騒動を起こしつつ爆笑シーンも盛沢山という典型的なアメリカのザ・コメディアクション映画といえるこの「21ジャンプストリート」。
なんか今日はツイてない日だった、嫌な事があって気分が落ち込んでいる、そんな憂鬱な日にもってこいの映画です(笑)
ストーリーに関してはよくありがちな感じとなっていますが、頭を使わず純粋に映像を見て楽しめますよ!
個人的に、ハンサムな顔ながら少し笑を取りつつも完璧な肉体美でアクションをこなす役の多いチャニング・テイタム(グレッグ)が昔から大好きなので、この映画でもその魅力を存分に発揮してくれていたと思います♡
また、まさかのジョニーデップがモブで出てるなんてつゆ知らず、「え?本物??」と一瞬頭が混乱してしまいました(笑)ほんの一瞬の出演でしたが、存在感すごかったです!
こちらの映画、続編の「22ジャンプストリート」もございますので、そちらも合わせて観ていただくことをオススメします♪