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「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」あらすじと感想。いよいよシリーズ最終章!!

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1

ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人で残りの分霊箱を探す旅と、史上最凶の魔法使いヴォルデモートとの最終決戦を描く物語。Part1とPart2からなるこの「死の秘宝」では、アルバス・ダンブルドアの過去や、セブルス・スネイプの人生をかけた覚悟、そして今までの全てが解き明かされる。

嵐の前の静けさ

魔法大臣は、闇の時代が訪れ脅威を退けるため戦うことを、魔法省の記者たちの前で宣言した。

ハーマイオニーはソファに座っているマグルの両親を背後から見つめ、忘却の呪文をかける。リビングに飾ってあった家族写真からハーマイオニーが消え、両親の記憶からも消え去る。ダーズリー家は別の場所へ避難し、ハリーは見送った。

スネイプはヴォルデモートの屋敷へ行き、ハリーは次の土曜の夕暮れ時に決行すると情報を伝える。ハリーの17歳の誕生日前日だ。ヴォルデモートは、ハリーと自分の杖の芯が同じなため、この杖ではハリーを殺すことができないと、しもべたちに杖を差し出すよう求めた。進んで立候補する者がいなかったため、ドラコの父ルシウスの杖を指名する。ルシウスは怖気づきながら杖を渡した。ヴォルデモートはその杖でホグワーツの教師、マグル学のバーベッジ先生を殺し、相棒の大蛇ナギニの餌にする。

迎えに来た騎士団

ダーズリー家が去った後、がらんとした家の中にポツンと立っていたハリー。家のチャイムが鳴りドアを開けると、マッドアイ先生率いる不死鳥の騎士団が迎えに来ていた。もちろん、ロンや双子の兄フレッド・ジョージ、そしてハーマイオニーもいる。ハリーは皆に会えて嬉しかった。マッドアイは時間の猶予はないと、さっそく行動に移す。敵の目をくらませるため、ポリジュース薬で全員ハリーに変身させる。大人の護衛と2人1組で子供たちを組ませ、ハリー本人はハグリッドと行動することになった。箒に乗り飛び立ち、ハリーはハグリッドのバイクに。そして全員を引き連れ隠れ穴(ロンの家)へ向かった。

飛び立つやいなや、たくさんのデス・イーターたちが襲い掛かってくる。全員バラけて各々戦いながら前へ進んだ。途中、ハグリッドが負傷し意識を失い、ハリーが応戦しながらバイクを運転。その時、ハリーのフクロウ、ヘドウィグがハリーを庇いやられてしまう。その直後、ハリーが更に襲われるが何とかデス・イーターたちを杖で撃退し、無事ロンの家へと着いた。ロンの母と妹ジニーが出迎える。次に到着したのはルーピン先生とジョージ。しかしジョージは大けがをしており、家に着くなりソファに寝かされた。

ルーピンはハリーに杖を向け2人にしか分からない質問をする。ハリーは戸惑ったが「いいから答えろ!」という気迫に負けて答えた。ハリーが本物だと分かったルーピンは「情報が漏れていた」と怒り心頭。何で本物のハリーが敵に分かったのか分からず困惑する仲間に、恐らくヘドウィグが自分を庇ったからだと伝えるハリー。そしてその後ロンたちが到着し、ハーマイオニーは無事にたどり着いた嬉しさからロンを思い切り抱きしめた。しかしマッドアイが死亡。無理やり仲間へ引き入れたマンダンガスという男は逃亡した。

ダンブルドアの遺品

ハリーはその夜、ヴォルデモートの悪夢を見ると一人家を飛び出す。それをロンが見つけ引き留めた。翌日、この日はウィーズリー家の長男ビルと、対抗試合でハリーが一緒に戦ったバーボトン魔法学校のフランス人魔女フラーの結婚式だ。ハリーはこんな時に結婚式なんてと乗り気でなかったが、こんな時だからこそやるべきだという意見にしぶしぶ賛成した。大きなテントが家の前に設置され、結婚式の準備が着々と進んでいく。

その時、魔法大臣がロンの家を訪れた。大臣はハリー、ロン、ハーマイオニーの3人へ、預かっていたダンブルドアの遺品を授けに来たと言う。まず、ロンには火消しライター。スティックの蓋を開けると周りの電気についていた灯りが収納され、再び蓋を開けると灯りが戻る。次にハーマイオニーには「吟遊詩人ビードルの物語」の本を。ハリーには、クィディッチの試合で最初に捕まえた金のスニッチを渡した。そしてハリーにはもう1つ、グリフィンドールの剣を渡すことになっているが、学校の財産であり現在行方不明のため譲れないと言う。

結婚パーティー

その夜。ビルとフラーの結婚式が執り行われた。パーティーの席で、ハリーは同級生のルーナとその父ラブグッドに会い挨拶する。ラブグッドは△と〇と|が組み合わさった不思議なネックレスをかけていた。その後、新聞にダンブルドアへの追悼文を書いていたエルファイアスと話した。彼女は、ホグワーツの教科書など多数の著作を作ったバチルダ・バグショットが、記者のリータ・スキーターにダンブルドアの秘密を漏らしたと話す。そしてバチルダとダンブルドアは共にゴドリックの谷に住んでいたと。ダンブルドアが自分と同じ故郷だったことに驚くハリー。

すると突然会場に「魔法省は陥落した。奴らが来る。」と連絡が入り、その直後、デス・イーターたちがテントを襲ってきた。パニックと化す中、ハリーたち3人はロンドンへ飛ぶ。ハーマイオニーは裏路地へ行き、「検知自可能拡大呪文」でバッグの中から3人分の着替えを出す。いざという時のために、ハーマイオニーが準備してくれていた。その後、3人は街のレストランで今後の計画を練る。そこへデス・イーターがやってきてハリーたちは撃退。よく見るとダンブルドア殺害の晩にいた奴だった。ダンブルドアの仇としてロンが殺そうと言うが、ヴォルデモートに知れるためハリーは止めた。代わりにハーマイオニーが記憶だけを消すことに。3人は安全な場所へ隠れるため、シリウス・ブラックの屋敷へと向かった。

R.A.Bの正体

翌朝、シリウスの弟レギュラス・アークタルス・ブラックの頭文字がRABであることにロンが気づく。3つめの分霊箱であるスリザリンのロケットを盗み、破壊しようとした人物である。但し、本当に破壊したかどうかは定かではない。すると何か物音が聞こえハリーがドアを開けると、そこに屋敷しもべのクリーチャーが盗み聞きしていた。ハリーがロケットはどうしたのか聞くと、ロケットは破壊できておらず、マンダンガスがロケットと沢山のお宝を盗んでいったと教える。ハリーはクリーチャーにマンダンガスを探してくるよう命令した。

しばらくして、クリーチャーとドビーが盗人のマンダンガスを連れて戻ってくる。マンダンガスは、ダイアゴン横丁で盗品を売りさばいていたら魔法省のアンブリッジに逮捕されそうになり、仕方なく見逃す見返りとしてロケットを渡したと言う。仕方なくハリーたち3人は魔法省へ侵入し、アンブリッジからスリザリンのロケットを奪い返す作戦を決行する。

魔法省への侵入  

ハリーたちは魔法省に出勤途中の3人を拉致し、ポリジュース薬で変身した。公衆トイレの中から魔法省へ入りエレベーターに乗ると、偽物だと知らない同僚たちが声を掛けてくる。ロンは仕事を命じられて別行動を取る羽目になり、エレベーターに乗り込んできたアンブリッジにハーマイオニーは連れられ地下の法廷へ向かった。ハリーはアンブリッジの部屋に侵入し、ロケットのありかを探るが見つからない。仕方なく諦めハリーはロンと合流。その足でハーマイオニーのいる法廷へと向かった。

法廷へ行くと、ロンが化けた男性の妻メアリーがマグルかどうか裁判にかけられていた。ハリーはアンブリッジに呪文をかけ、そのすきにハーマイオニーがロケットを奪い返す。そのまま必死に逃げたが、呪文の効果が切れ元に戻った3人を警備員が追ってきた。姿現わしの術で何とかその場を離れる事ができたが、その際にロンが大けがをしてしまった。森へ移動したあと、ハーマイオニーがハナハッカのエキスでロンを治療する。その後、周りに保護呪文をかけ、バッグの中から取り出したテントを張りその中で休むことにした。

ダンブルドアが遺した剣

翌朝、ロケットを破壊しようと次々と呪文をかけるが、ロケットはびくともしない。仕方なくハリーはロケットを首からかけ、持ち歩くことにした。ロンは、ダンブルドアは分霊箱を見つけろと言ったのに、破壊の仕方を教えなかったことを疑問に思う。そしてラジオを聞いていると、ハリーがその音イライラすると言って止めるよう求めた。いつもと違うハリーの態度に驚いたハーマイオニーは、きっと首からぶらさげているそのロケットのせいだと3人で交代して持つよう提案する。

その夜、スネイプがホグワーツ魔法学校の校長に就任したとラジオが放送していた。テントの外に出たハーマイオニーは、保護呪文の外に人さらいが来たため息を潜める。何とか見つからずに済んだが、迎えにきたハリーと一緒にテントへ戻る際、2人の仲のいい様子をロンは不満そうに見つめていた。そのことに気づかず戻った2人。ハーマイオニーは、怪我をしたロンに姿現わしは無理だと言い、3人は徒歩で移動することになった。その後も場所を点々と移動し、テントを張る。

後日、ハーマイオニーがグリフィンドールの剣はゴブリン製であることを思い出した。剣は自らを強化するものを吸収する。ハリーは以前、1つ目の分霊箱であるトム・リドルの日記をバジリスクの牙で破壊した。あの日、グリフィンドールの剣でバジリスクを刺したということは、剣はバジリスクの毒を含んだに違いない。つまり、グリフィンドールの剣で分霊箱を壊せるということだ。何で今まで気づかなかったんだろうと、ハーマイオニーは自分が信じられない様子。だからダンブルドアは剣をハリーに残したんだと説明した。ハリーは「君、天才!」と褒めちぎる。

喧嘩

そしてその様子を見ていたロンは、「ずいぶん仲がいいんだね」と2人に嫉妬して食って掛かった。ケガをしているロンを思い、嫌味な言葉の数々を見過ごしてきたハリーもついに我慢の限界が。「君、どうかしてるよ。」と言い返したハリー。ロンはもっと効率のいい探し方はないのかとイラつく。「そんな簡単には見つからない!」と怒るハリー。2人の喧嘩を止めに入ったハーマイオニーはロンに対し、ロケットを首から外して欲しいとお願いする。きっとそのせいでイラついているのだと。ロンは首から外すも、ハリーとの亀裂は元に戻らないところまできてしまっていた。「出ていく」というロン。必死に止めるハーマイオニーに、自分と一緒にくるか、ここに残るかを迫る。ハーマイオニーが決められないでいると、「もういい、1人で行く」とロンは出て行ってしまった。涙を流すハーマイオニーをハリーは慰める。

その後もハリーとハーマイオニーは場所を変えてはテントを張り、分霊箱を探す旅を続けるが一向に手がかりはなかった。疲れがたまっていく2人。ハリーは気分を変えようと、ハーマイオニーの手を取り、ラジオの音楽に合わせて踊り出した。最初は乗り気ではなかったものの、踊っていくうちにハーマイオニーに笑顔が戻ってきた。そしてハグをして、お互いを激励しあう。

ゴドリックの谷

翌朝。ハリーがダンブルドアから受け継いだ金のスニッチを触っていた時、ふとキスをすると「私は終わる時に開く…」という文字が浮かび上がってきた。スニッチには肉の記憶があり、ハリーが最初にスニッチを捕まえたのが口だったからだ。ビックリしたハリーは慌ててハーマイオニーへ報告しに行く。その時、ハーマイオニーもまた次なる手がかりを掴んでいた。ダンブルドアから受け取った本を開くと、△・〇・|を組み合わせた印が書き込まれている。ルーナの父親が首に付けていたネックレスと同じものだった。

ハリーはハーマイオニーへ、自分が生まれ両親が死んだ故郷ゴドリックの谷に行きたいと言う。ハーマイオニーも、危険なのは承知だが、ダンブルドアが剣を故郷に隠しているのではないかと考え賛成した。

クリスマスイヴ。2人はゴドリックの谷へ行った。ハリーは両親のお墓を訪れ懐かしむ。その後、ハリーの両親がヴォルデモートに殺された家へ向かった。するとバチルダ・バグショットという老女が来る。彼女に招かれ、2人はバチルダの家へ行った。どこか様子のおかしい老女に警戒しつつも、ハリーだけ2階へ案内されるとハリーは恐る恐る付いて行った。するとバチルダは突如として大蛇に変身し、ハリーに襲い掛かる。ヴォルデモートの相方のナギニが変身して待ち構えていたのだ。必死に逃げるハリー。ハーマイオニーが助けに来てナギニを追い払うと、ハリーを連れ姿現わしでディーン森へ飛んだ。

3つ目の分霊箱を破壊

ハリーは自分の杖が見当たらずハーマイオニーに聞く。すると言いずらそうに折れた杖を見せた。仕方ないのは分かっているが、ハリーはうつむいた。するとハーマイオニーが、この森は以前に1度だけ両親に連れられて来た場所だと言う。そして、そんな両親はもう、自分の事を覚えていないと悲しそうにつぶやいた。

その夜、順番でハリーがテントの見張りをしていると、光る雌鹿のパトローナム(守護霊)が目の前に現れた。ハリーが後を追うと、光る雌鹿は球体となり、凍った湖の中に沈んだ。ハリーが中を覗くと、湖の底にグリフィンドールの剣がある。ハリーは急いで服を脱ぎ、氷を割って水に潜った。底は深くなく、剣はすぐに取れるかと思われたが、ハリーが首にしていたロケットが反発して首を引っ張る。そこに、ロンが現れ、溺れそうになっているハリーを助け出した。

ハリーはロンへロケットを破壊するように言う。ハリーがロケットを開けると、すさまじい力が解放され、ヴォルデモートの呪がロンの心の弱点を襲う。蜘蛛が大量に現れ、ハリーとハーマイオニーが罵声を浴びせてくる。しかしロンは心を強く持ち、グリフィンドールの剣をふりかざした。

ハリーとロンは壊した分霊箱を持ってハーマイオニーの元へ行く。ロンを見るなり怒って殴りかかった。ハリーがどうやってここが分かったのかをロンに聞くと、ダンブルドアにもらった火消しライターがここへ導いてくれたと言う。ダンブルドアは全部分かっていてロンへライターを与えたのだろうとロンは考えた。そしてハリーの杖が壊れたと知ったロンは、人さらいからくすねた杖をハリーへあげる。ハーマイオニーは本と同じ印のネックレスを付けていたルーナの父ラブグッドに会いに行きたいと言った。

死の秘宝

3人はルーナの家を訪問した。ラブグッドが迎え、中に入れてもらう。ハリーがネックレスの印の意味を聞くと、「死の秘宝」だと教えてくれた。そして、「3人兄弟の話を知ってるか?」と聞く。ハリーは知らなかったが、ロンは子供のころによく母親に呼んでもらったと懐かしむ。ハーマイオニーはダンブルドアにもらった本にも書かれていたその物語を読んだ。

《むかしむかし、3人の兄弟が曲がりくねった道を夕暮れ時に旅していました。やがて3人は危険な川に差し掛かり、魔法で橋をかけます。すると渡りきる前に「死」が行く手を遮りました。「死」はまんまと危険を回避した3人に腹を立て、策を巡らし褒美を与えると言います。決闘好きだった1番上の兄は最強の杖を欲しがり、<ニワトコの杖>を与えられました。傲慢な2番目の兄は「死」をさらに辱めたいと考え、死者を蘇らせる<蘇りの石>を。そして謙虚で賢い3番目の弟は、「死」から逃れられるよう<透明マント>を望みました。

しばらくして、1番上の兄は強力な杖の力に自分の無敵さを自慢し、それに嫉妬した魔法使いに寝ている間に殺され杖を奪われてしまいます。「死」は1番上の兄を手に入れました。そして2番目の兄は、かつて結婚を夢見ていた女性を死の世界から呼び戻しますが、死者である彼女はこの世になじむことができず、思い悩んだ2番目の兄は彼女と一緒になるため自らの命を絶ちます。こうして「死」は2番目の兄も手に入れました。しかし、透明マントを持つ3番目の弟だけは見つけることが出来ませんでした。やがて3番目の弟は高齢になり、透明マントを息子に受け継がせた後「死」を篩友人として迎え入れ、自らの意思でこの世を去りましたとさ。》

しかしなぜその印が死の秘宝なのかと聞くハリーに、ラブグッドは紙とペンで説明する。「|」がニワトコの杖、「〇」が蘇りの石、そして「△」が透明マントを現すと。そしてこの3つを手に入れると「死を制する者」と言われている。

マルフォイの館

興味深い話を聞けた3人が帰ろうとすると、なぜか引き留めるラブグッド。お茶でも…とキッチンへ行き、なかなか戻ってこない。もう帰ろうと3人がキッチンへ向かうと、空のポットを持ったままラブグッドが外を見ていた。不審に思ったハリーが声を掛けると、ラブグッドはひたすら謝ってくる。状況が分からないでいると、デス・イーターが家を襲ってきた。ラブグッドは娘のルーナを誘拐され、ハリーと娘を交換すべく呼び寄せていたのだ。ハリーたちは慌てて姿現わしで脱出する。

3人はキャンプしていた森へ戻ると、偶然やってきた人さらいに見つかってしまった。3人は必死で逃げるも捕まり、ハーマイオニーは咄嗟にハリーの顔を魔法でブサイクな男に変える。とりあえずハリー・ポッターであることはバレていない様子だったが、連れていかれることになってしまった。ハリーはその時、ヴォルデモートが男を脅し、ニワトコの杖がダンブルドアと共に土の中に眠っている情報を引き出す映像をみる。

3人はその後ドラコの家、マルフォイ家に連れて行かれた。ドラコがハリーかどうかの確認をさせられるが、答えを出せないでいた。もしハリー・ポッターなら、ヴォルデモートへ差し出せば昔の地位を取り戻せると意気込む父ルシウス。そしてそこにいたベラトリックスが人さらいからグリフィンドールの剣を取り上げると、ハリーとロンを地下の牢屋に入れ、ハーマイオニーだけを残した。牢屋には連れ去られたルーナと銀行員のゴブリン、杖屋のオリバンダーがいて驚く。すると屋敷しもべのドビーが突然現れた。ハリー・ポッターを助けに来たと言う。

盗まれた剣

ハリーはさっそくルーナとオリバンダーをどこか別の場所へ移動させるよう頼み、牢屋の扉を開けさせた。上の階では、どこでグリフィンドールの杖を手に入れたのかとベラトリックスがハーマイオニーを拷問している。ハーマイオニーは知らないと言うが、ベラトリックスはグリンゴッツ銀行にある自分の金庫に入れてあったはずだと怒り狂う。盗んだと思い込んでいるベラトリックスは容赦なくハーマイオニーを痛めつけた。

そして銀行員のゴブリンを呼び、銀行の警備はどうなっているのかとクレームをつける。ゴブリンはグリンゴッツ銀行の警備は完璧だと反論した。そして戻ったドビーがハーマイオニーを助けると、みんなまとめて姿現わしで移動しようとする。「主人にたてつくな!」と怒り心頭のベラトリックスへ、「ドビーは自由な妖精です。ハリーをお守りします。」と笑顔を浮かべてその場を去る。しかしベラトリックスが瞬時にナイフを投げつけていた。

ドビーの死

ドビーの姿現わしで「貝殻の家」にやってくる。とりあえず皆の無事を確認するが、ドビーの胸にはベラトリックスが放ったナイフが突き刺さっていた。そんな…と悲しむハリーが抱き上げると、ドビーは笑顔を残し息を引き取る。悔し涙を流しながら、ハリーは自力で穴を堀りドビーを埋葬した。

その夜、ニワトコの杖がダンブルドアと共に眠っているという情報を手に入れたヴォルデモートは、ダンブルドアの墓からニワトコの杖を手に入れる。そして、天高く杖を掲げ、巨大な稲妻を放った。

「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」総合評価

星4.6

 

Part1とPart2からなる最終章「死の秘宝」。ハリーポッターシリーズの中でも1位2位を争う大好きな作品です。魔法省に乗り込むドキドキ感や、死の秘宝にまつわる物語も面白いですが、本作に続くPart2はフィナーレにふさわしい出来栄えとなっているため是非見ていただきたい!ついに次作が最後なのが悲しいですが、何度でも見返したくなる作品です♪