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「ハリーポッターと賢者の石」のあらすじと感想。超有名ファンタジー物語第1章!

ハリーポッターと賢者の石

誰もが知る有名作「ハリー・ポッター」シリーズの第1弾!

ハリーの生い立ちからホグワーツ魔法学校へ入学後の1年間の様子を、この「賢者の石」でご覧いただけます。名前は知っているけどまだ見たことがないという方は、是非この「賢者の石」から順に見て行ってくださいね!全シリーズ7作品、最後の最後にとーっても大きな伏線回収がありますので、最初から気を抜かずにご覧ください♪

生き残った男の子

物語の舞台はイギリス・ロンドン。ある日、魔法使いの両親が赤子の目の前で殺されるというおぞましい事件が起こった。赤子はおでこに傷を負ったが、命までは奪われなかった。残された赤子を抱き、3人の魔法使いが何やら話し合っている。その3人とは、ホグワーツ魔法学校の校長ダンブルドア、教師マクゴナガル、森番ハグリッド。そしてその赤子こそがハリーポッターだ。ダンブルドア校長は時が来るまでマグル(人間)の元に居たほうがいいと、この事件で殺されたリリー(ハリー・ポッターの母)の姉であるペチュニアの家(ダーズリー家)の玄関にハリーを置いていった。マグルに預ける事に反対していたハグリッドは、涙ながらに別れを告げる。

動物園での出来事

10年後。成長したハリーポッターは、ダーズリー家の全員に煙たがられ、いじめられていた。ダーズリー家の家族構成は、父バーノン・母ペチュニア(ハリーの叔母)・息子ダドリー。ハリーは階段下の小さな物置が寝床だった。その年のダドリーの誕生日、一家は動物園へ出かける。

ヘビのコーナーへやってきたハリーは、ガラス越しのヘビにふと話しかけた。すると眠っていたヘビがハリーの元へやってくる。ダドリーはそれを見て興奮し、窓ガラスを何度も叩いた。可哀そうだから止めるようハリーが言うも、口答えするなと言わんばかりにハリーを突き飛ばす。ハリーとダドリーは同い年だが、細身なハリーと比べダドリーは典型的な肥満児だった。

すぐすっ転び、怒ったハリーが何やら言葉を発する。すると隔てていた窓ガラスが急に消え、もたれかかっていたダドリーはそのままヘビの巣の池へ落ちてしまった。ヘビは巣の外へ逃げ出し、尻もちをついたままのハリーへ「ありがとう」とお礼を言う。ヘビの言葉が分かった事にハリーはビックリした。池で溺れているダドリーを見た父バーノンは、きっとこれはハリーの仕業に違いないと、家へ帰るなりハリーを物置へ閉じ込める。

ハリー宛の手紙

その後、物置に1通の手紙が届いた。その手紙には「階段下の物置宛」と書かれている。封を開けようとするも、父バーノンに見つかり破り捨てられてしまう。その後も幾度となく手紙は届いたが、ハリーが手紙を読める日は来なかった。

そして日曜日、週末は配達がないとご機嫌なバーノンがハリーを嘲笑っていると、地震のような地鳴りが聞こえてくる。そして次の瞬間、暖炉の中からおびただしい量の手紙が噴き出してきた。頭にきたバーノンは、家族を連れ大海原に浮かぶ家へ一時避難する。深夜0時を回りみな寝ている中、ハリーは砂にケーキの絵を書いて自分の誕生日を祝った。

すると急にドアが蹴破られ部屋に大男が入ってくる。驚くハリーに「誕生日おめでとう」とケーキを渡した。彼はマグルへハリーを預けることに反対していた、心優しいホグワーツの森番ハグリッド。10年の時が経ち、ハリーを迎えに来たのだ。

ハリーの生い立ち

状況が分かっていないハリーへハグリッドが丁寧に説明する。ハリーは魔法使いの両親の元に生まれ、ホグワーツ魔法学校への入学が許可されていると。それを聞いた母ペチュニアが怒り出す。魔女だった妹ばかり両親に可愛がられ、ずっと嫌な思いをしてきたこと、そして結婚するや否や魔法使いに殺されたと、嫉妬と憎しみにかられた声で語った。両親は交通事故で死んだと聞かされていたハリーは怒る。

ハリーの両親は、当時最凶と言われていた闇の魔法使い、ヴォルデモート卿により滅びの呪文で殺された。生後間もないハリーも殺されかけたが、なぜか呪文はヴォルデモート自身に跳ね返り、ヴォルデモートは肉体を失い逃走。ハリーの額の傷はその時のものだとハグリッドが説明する。ハリーたちが話をしている間、ハリーの誕生日ケーキを盗み食いしていたダドリーをハグリッドはネズミに変え、その場からハリーを連れ出した。

本当の自分を知り、未だ信じられない様子のハリー。するとハグリッドは「今まで怒った時や感情が高ぶった時に不思議なことが起こらなかったか?」と聞く。たしかに、動物園でのことも含め、思い当たる節があった。ハリーは自分が両親と同じ魔法使いであることが嬉しくてたまらなかった。

ダイアゴン横丁

その後ハグリッドはハリーを連れ、ホグワーツ魔法学校への入学に必要な物を揃えるためダイアゴン横丁へ向かう。レンガの壁を目の前に「着いたぞ」というハグリッド。ただの壁にしか見えないハリーが不思議がっていると、ハグリッドは杖を取り出しいくつかのレンガを叩いた。するとレンガが次第に移動しはじめ、目の前にたくさんのお店が広がる。必要なものは全てここで揃うというハグリッドに、お金を持っていないと心配するハリー。しかしハリーには両親が残した多額の遺産がグリーンゴッツ魔法銀行に預けられていた。

ひとまず銀行へお金を取りに行く。身体は小さく耳が大きい不思議な小人ゴブリンが受付にたくさんいた。ハリーの金庫に案内してもらい、必要な分の金貨をとる。ハグリッドは別の金庫も案内して欲しいと頼み、ダンブルドア校長から頼まれた物を手に取りポケットへ入れた。そしてまずは杖を買おうと、有名なオリバンダーの杖屋へ行く。1番しっくりきた杖を買い店を出ようとすると、有名なハリーポッターと聞きつけ、1人の男の子ドラコ・マルフォイが声を掛けてきた。しかし彼は人を差別するような発言が多く、気が合いそうにない。

その後、ハグリットはホグワーツ魔法学校行きの特急列車のチケットをハリーへ渡し、9と3/4番線でこの列車に乗るよう説明すると、自分もやることがあるとその場を後にした。ハリーは9と3/4番線がどこにあるのか分からず駅員に聞くも、そんな場所はないと言われてしまう。するとどこからか慌ただしい家族の声が聞こえてきた。彼らを目で追うと、ホームの柱に向かって次々と消えていく。きっと同じ魔法使いに違いないと、家族のお母さんらしき女性に声をかけると、今年から入学する息子ロン・ウィーズリーをハリーへ紹介し、9と3/4番線ホームへの行き方を教えてくれた。

ホグワーツ魔法学校

ロンのお母さんに言われた通り柱を抜けると、目の前にホグワーツ行きの特急列車が停まっていた。あたりは沢山の魔法学校生たちが移動している。ハリーはロンと一緒に列車へ乗り込み、ホグワーツへと向かった。途中、他に空いている席がなかったと、同じく今年から入学する予定の女の子ハーマイオニー・グレンジャーがハリーたちの席へとやってくる。3人はおしゃべりしながら旅路を楽しんだ。列車が終着駅へとたどり着き、出迎えたハグリッドがホグワーツへと案内する。大きなお城のような学校を見たハリーたちは胸が踊った。

学校の中へ入ると、ダイアゴン横丁で出会った嫌味な男の子ドラコがまた話しかけてくる。付き合う相手を選んだ方がいいと、自分とつるむよう誘ってきたドラコだったが、ハリーは絶対的に性格の合わない彼の誘いを丁重に断った。険悪な雰囲気が漂ったが、マクゴナガル先生がやってきてこれからの流れを簡単に説明する。大広間に通された生徒たちは、ダンブルドア校長先生により歓迎の挨拶を受けた。ホグワーツ魔法学校は全寮制であり、寮はグリフィンドール・ハッフルパフ・レイブンクロー・スリザリンの4つからなる。どこの寮に所属するかは、組み分け帽子に決めてもらうことになっていた。各寮ポイント制となっていて、学期末の最後に得点の1番高い寮が表彰される。

組み分けが始まり、ロンが組み分け帽子を被る。すると「ウィーズリー家はグリフィンドールと決まってる!」と帽子が言い、グリフィンドールにロンを組み分けた。ロンは兄弟が多く、長男のビル・次男チャーリー・三男パーシー・双子の四五男フレッドとジョージ・妹のジニーがおり、ロンは六男だ。ウィーズリー家の男の子は全員グリフィンドール生だった。その後、ドラコはスリザリンに組み分けられ、ハーマイオニーはグリフィンドールに。しかしハリーの番がくるとなぜか組み分け帽子が悩み始める。マルフォイと距離を置きたいハリーは「スリザリンだけはやめて!」と懇願すると、帽子はハリーの意向をくみ、グリフィンドールに組み分けた。グリフィンドール寮はマクゴナガル先生、スリザリン寮はスネイプ先生が担当している。その後、ウィーズリー家の3男であるパーシーがグリフィンドールの寮長ということもあり、ロンの兄が新入生を寮まで案内する。ハリーは、ロンと共にネビル・ロングボトムという少年と同室になった。

初日

授業初日、遅刻したハリーとロンが教室へ行くと先生の姿が見当たらず、教壇に猫が1匹いるのみだった。怒られずに済んだと喜んでいると、ネコが変身しマクゴナガル先生となる。先生はネコに化けてハリーたちを待ち構えていた。そしてきっちり怒られた2人。その後、スネイプ先生の魔法薬の授業があり、目新しい事ばかりでワクワクしていたハリーだったが、なぜかスネイプ先生は「調子に乗るな」とハリーを目の敵にしていた。

大広間で自習をしていると、生徒たちのもとへ手紙を運ぶフクロウ便が来る。ネビルには思い出し玉が届いた。何か忘れていることがあると色が変わる。ハリーはロンの元へ届いた魔法新聞を読むと、グリーンゴッツ魔法銀行に泥棒が入ったと書いてあった。713番目の金庫の中身が盗まれたとあるが、その中身はハリーが初めてその銀行に行った際に、ハグリッドがダンブルドア校長のお使いで持ち去った物だった。不思議がるハリー。

史上最年少シーカー

午後はフーチ先生による空飛ぶ箒の授業。1番先に箒に乗れたのはネビルだったが、その後箒が暴走しネビルがケガをした。ネビルを医務室へ連れて行く間、大人しく待っていなさいと言い残しその場を去るフーチ先生。するとすがさずドラコがふざけだし、ネビルが置いて行った思い出し玉で遊び始める。ネビルのものだから返せとくってかかるハリーにイラついたドラコは、箒に乗ってここまで取りに来いと空を飛んだ。挑発に乗るなと注意するハーマイオニーの言葉も聞かず、箒で追いかけるハリー。追い付かれそうになったドラコが思い出し玉を思い切り遠くへ投げると、ハリーが何とか追いかけてキャッチした。

それを目撃していたマクゴナガル先生がハリーたちの元へ行き、ハリーを呼び出す。ハリーが怒られると思いニヤつくドラコ。ハリー自身も覚悟していたが、連れて行かれたのは上級生の教室だった。そこにいたウッドという生徒を呼び出し、ハリーを紹介する。「この子はきっと良いシーカーになります」と興奮気味に言った。クィディッチという競技に、マクゴナガル先生はハリーを推薦し、後で教えてあげて欲しいとお願いする。

その後、ハリーは史上最年少でシーカーに抜擢されたことがホグワーツ中の噂になっていた。ロンの兄もチームに所属しており、ロンはとても羨ましがっている。するとハーマイオニーがやってきて、それは血筋だと言った。ハーマイオニーはある場所へ案内すると、そこにはかつての優勝トロフィーなどが飾られており、そこには優秀選手としてハリーの父ジェームズ・ポッターの名が刻まれていた。名前を見るなり喜ぶハリー。

クィディッチの練習

ハリー・ロン・ハーマイオニーが興奮気味に寮へ戻ろうとすると、動く階段が違う場所へ止まってしまい、立ち入りが禁止されている3階へと迷いこんでしまう3人。すると、フィルチという職員の飼い猫がそこにいたことから、中に誰かいるかもしれないと奥へと進んでいった。猫を探しにフィルチが戻ってきたことから、バレたらマズいと奥の扉を開け、ある部屋に隠れた3人。すると、背後からなにやら気配が…。恐る恐る振り向くと、頭が3つもある巨大な犬がいて大パニック。急いでその場を逃げ出し寮に戻った。ビックリしたハリーとロンが一息ついていると、冷静なハーマイオニーが「犬の足元には隠し扉があった。きっと大事な何かを守っているに違いない」と推測する。

翌日、上級生でありクィディッチ・グリフィンドールチームのリーダーであるウッドが、ハリーにルールを説明してくれた。ボールは3種類あり、クアッフル・ブラッジャー(暴れ玉)・金のスニッチ。2チームで箒に乗ってお互いのゴールにボールを入れる競技だ。ハリーが任されたシーカーという役は、あちこち飛び回る金のスニッチを捕まえるのが役目。1ゴール10点だが、スニッチを捕まえると150点のスコアがもらえるため、シーカーはかなり重要なポジションである。試しに固定されているブラッジャーを解き放ったウッドは、ハリーが1発で投げ飛ばしたことから素質があると褒めたたえた。

ハロウィーンの日

ハロウィーンの日。フリットウィック先生の呪文の授業で、物を浮かせる呪文「ウィガーディアンレヴィオーサ」を練習していた際、優等生のハーマイオニーが真っ先に成功させるも、ロンは失敗ばかり。隣に座っていたハーマイオニーは「いい?レヴィオーサよ?あなたのはレヴィオサー!」と、ロンの発音の悪さを注意した。

授業が終わりハリーとロンが教室を移動していると、ロンは先程の授業での件を愚痴り、ハーマイオニーの言い方をマネしながら超上から目線だと陰口を叩く。あんな性格だから友達がいないんだよと言ったところで、ハーマイオニーが泣きながら2人の横を通り過ぎた。聞こえたのかも…と心配するハリーをよそに、そんなの知るかとまだご立腹のロン。

夜になり大広間で食事をとっている生徒たち。そこにはハーマイオニーの姿はなく、彼女はトイレで泣いていた。すると突然、頭にターバンを巻いているクィレル先生が叫びながら大広間へ入ってきて「地下室にトロールが出ました!」と言って気絶する。パニックになる生徒たちをダンブルドア校長が静まらせ、生徒たちは寮へ、先生たちは地下室へ行くよう指示した。

トロール

トロールが出没した近くには女子トイレがあり、ハーマイオニーがいるに違いないと思ったハリーとロンは助けに向かう。2人がトイレに着くと、まさにトロールがハーマイオニーを襲っているところだった。物を投げ注意を自分たちに向ける。激闘の末、トロールを気絶させることに成功した。そこへやってきたマクゴナガル先生とスネイプ先生。生徒だけでトロールを相手にするのは危険過ぎると、マクゴナガル先生はハーマイオニーにマイナス5点をペナルティとして言い渡した。しかし、仲間を助けようと戦った2人の勇気を称え、特別にハリーとロンには5点ずつ加算された。一難が去り、その場にいた全員が解散する時、ハリーはスネイプ先生が足をケガしていることに気づいたのだった。

翌日、大広間での食事の時間。クィディッチの試合が近づき、緊張で食が進まないハリー。するとハリーの元へスネイプ先生がやってきて、いつもながらに皮肉を言う。ハリーはスネイプが立ち去ると、ロンとハーマイオニーへ「スネイプ先生が足をケガしたのは、彼がトロールを学校に招き入れて混乱している隙に、隠されている”何か”を盗もうとして番犬に噛まれたんだよきっと!」と、自身の仮説を話した。

その時、ハリー宛に大きな荷物のフクロウ便が届く。包み紙を開けてみると、最速の箒「ニンバス2000」だった。誰からの贈り物なのか分からずハリーが辺りを見回すと、喜ぶハリーを見ながら微笑んでいるマクゴナガル先生が見えた。どうやら先生からのプレゼントのようだ。ハリーは軽くお辞儀してお礼した。

クィディッチの試合

試合当日。グリフィンドール対スリザリンの試合が始まる。双方得点を重ねる接戦となり、会場は熱気に包まれていた。盛り上がってきたところで、ハリーの前に金のスニッチが現れる。ちょこまか動き回るスニッチをハリーが必死に追いかけていると、突如としてハリーの箒が制御不能となった。振り落とされそうになるのを必死に耐えるハリー。ハーマイオニーが辺りを見渡すと、スネイプ先生がハリーをじっと見つめなにやらブツブツつぶやいている。

スネイプがハリーに呪文をかけているに違いないと思ったハーマイオニーは、スネイプ先生にこっそり近づきマントの裾に火をつけた。一瞬スネイプ先生の気をそらすことに成功すると、ハリーはほうきのコントロールが出来るようになり、再びスニッチを追いかける。あと一歩というところまでスニッチを追いかけたハリーは、箒の上へ立って手を伸ばす。その瞬間、バランスをくずしたハリーが地面へ落下。スニッチはハリーが口でキャッチしていた。こうしてグリフィンドールは150点が加算され、ハリーは初試合で勝利を収める。

その後、ハリーたちはスネイプ先生への疑惑を森番ハグリッドへ話した。するとハグリッドは、あの頭が3つある犬は自分の飼い犬で、大事な物を守っていると口を滑らす。そして「この件はダンブルドア校長とニコラス・フラメルに任せとけ」と再び口を滑らしたハグリッドだった。

クリスマス

イヴの日。ハリーとロンが「魔法使いのチェス」で遊んでいると、帰省の準備をしたハーマイオニーがしばしの別れの挨拶にやってきた。ハリーは家に帰らず、ロンも両親がドラゴンの研究をしている次男チャーリーに会いにルーマニアへ行くため残る。ハーマイオニーは2人へ、図書館の閲覧禁止の棚を調べておくよう頼んだ。ロンは超優等生のハーマイオニーが、平気で校則を破ろうとしているのはきっと自分たちと一緒にいるせいだと思った。

クリスマスの朝。目を覚ましたハリーがグリフィンドール寮の談話室へ行くと、クリスマスプレゼントが置いてあった。これまた誰からのプレゼントか分からないハリーが包み紙をあけると、中には透明マントが入っていた。マントを羽織ると、生地の部分が透明になる。手紙には「お父さんから預かっていた物を返す。上手に使いなさい。」と書かれていた。

その夜、ハリーはこの透明マントを羽織り、図書館へ忍び込む。ハグリッドが言っていたニコラス・フラメルという人物を調べるため、閲覧禁止の棚にあった禁書の本を開いた。すると本が大声をあげはじめ、見回りに来ていたフィルチに見つかりそうになってしまう。ハリーは再び透明マントを羽織ってその場を後にした。逃げる途中の廊下で、クィレル先生に詰め寄っているスネイプ先生を目撃し、近寄ってみるハリー。その時、フィルチが閲覧禁止の棚でコレを見つけたと、ハリーが置いて逃げたランタンを2人に見せた。

みぞの鏡

ハリーはその後、近くにあった部屋に隠れる。その部屋にはポツンと大きな鏡があり、覗いてみると亡くなったハリーの両親が映っていた。驚いたハリーは寝ていたロンを叩き起こし、鏡があった場所へ連れて行く。ハリーは自分の両親をロンに見せたかったのだが、ロンは自分がクィディッチの試合で優勝している姿を見ていた。

ある夜、この日もハリーは鏡のある部屋へ夜な夜な忍び込むと、ダンブルドア先生に見つかってしまう。ダンブルドアはこの鏡について、見る人の一番強い望みを映し出す「みぞの鏡」だと教えた。しかしこの鏡に魅了され身を滅ぼした者が大勢いるとして、ハリーに忠告し、鏡は別の場所へ移すと言った。

賢者の石

冬休みが終了し、生徒たちがホグワーツへ戻ってきた。ハーマイオニーはハリーとロンに、ニコラス・フラメルは賢者の石をつくった錬金術師であることを伝える。ハーマイオニーが持ってきた図書館の本によると、賢者の石は全ての金属を黄金に替え、飲む者を不老不死にする「生命の水」を作り出す力がある。現存する最後の石はニコラス・フラメルが所有し、昨年665歳になったと書いてあった。あの3つ頭の犬が守っていたのは、この「賢者の石」に違いないと確信する3人。

そのままハグリッドの小屋へ行き、賢者の石をスネイプ先生が狙っていると話した。しかし、スネイプは賢者の石を守っている先生の1人であるとハグリッドは説明する。その時、ハグリッドは酒場で見知らぬ男にもらった卵を孵化させようとしていた。温めた卵をテーブルに置くと、中から出てきたそうに殻を叩く音がする。そして、中から小さなドラゴンが誕生した。ロンはそれを見るなり、兄が研究しているノルウェー・リッジバックだと言い驚いている。

すると、その様子を窓の外からドラコがのぞき見していた。3人が校内へ戻ると、マクゴナガル先生が待ち受けており、その後ろにドラコがいる。夜遅くに学校を抜け出す危険な行為に、4人は減点を言い渡された。ドラコは、せっかく密告したのに納得がいかない様子だったが、出歩いていた事実には変わりないと一緒に減点をくらってしまいハリーたちは笑う。

石を狙う者

罰として、ハグリッドの仕事を手伝うこととなり、ハリーたち4人はフィルチに連れて行かれた。フィルチはハグリッドへ4人を託し、去っていく。ハグリッドは生徒の立ち入りが禁止されている「禁じられた森」へ行き、傷ついたユニコーンをこれから探すと言った。2つのチームに分かれて捜索することとなり、ハグリッド・ロン・ハーマイオニーとハリー・ドラコ・ハグリッドの犬の二手に分かれた。

ハリーたちが森の奥へ進んで行くと、ユニコーンを襲っている黒く不気味な生き物に遭遇し、ドラコはすぐさま逃げたがハリーはその場で腰を抜かしてしまう。ハリーが襲われそうになると、森の住人であるケンタウルスのフィレンツェが来てヴォルデモートを追い払ってくれた。ユニコーンの血を飲んだ者はたとえ死にかけた命でも蘇らせることができるとフィレンツェはハリーに言う。しかし、その一方で呪いにかかると。それを聞いたハリーは、今や肉体を失っているヴォルデモートが、賢者の石から生み出される「生命の水」を見つけ完全復活を企んでいると悟った。

学期末試験が終わる頃、ハリーの額の傷が疼きだす。ハリーは、ドラゴンを欲しがっていたハグリッドの前に偶然ドラゴンの卵を持った人物が現れるなんて都合が良すぎると、再びハグリッドの元へ当時の様子を聞きに行った。するとハグリッドは、卵をくれた人物がやけに3つの頭を持つ犬へ興味津々だったと話す。そして、その犬は音楽を聞かせたら一発で眠るとハグリッドが教えてしまっていた。ドラゴンの卵をハグリッドに渡したのはスネイプで間違いないとハリーは確信し、ダンブルドア校長へ伝えに行くが、あいにくダンブルドアは魔法省に呼び出されており不在だった。仕方なくマクゴナガル先生に伝えるも、守りは万全だと相手にしてもらえなかった。

守るために

諦めて帰る廊下でハリーが話していると、スネイプ先生に聞かれてしまい呼び止められる。適当に誤魔化しその場をしのぎ、ハリーたちはスネイプよりも先に石を見つけると決めた。その夜、3人がグリフィンドールの寮を抜け出そうとすると、同室のネビルが談話室で待ち構えている。これ以上寮の減点をされたくないと、ハリーたちを体を張って止めようとしていた。申し訳ないと思いながらも、ハーマイオニーは魔法をかけ、ネビルを石にする。

3人が透明マントを使って3階の立ち入り禁止の部屋へ入った。すると、3つの頭を持つ犬は気持ちよさそうにいびきをかいて寝ている。辺りを見渡すとハープが置いてあり、魔法で音色を奏でていた。3人は眠っている犬の足をどけ、仕掛け扉を開ける。その時、ハープの音色が止まってしまった。するとたちまち犬が目を覚まし、足元のハリーたちに気づく。3人は絶叫しながら扉の中へと急いで飛び込んだ。

数々の試練

何やらやわらかい物の上に落下した3人。辺りを見渡すと大きな植物の根に絡みついていた。驚いたロンはもがき続け、どんどん根に絡まっていく。それを見たハーマイオニーが思い出した。これは「悪魔の罠」で、じっとしていれば大丈夫だと言う。ハーマイオニーは目を閉じて動きを止めると、そのまま根の下へ落ちていった。下から同じようにするようハーマイオニーの声が聞こえ、ハリーもやってみると無事に下へ行くことが出来た。しかしいつまで経ってもパニック状態のロンはどんどん根が巻きついて危ない状態。するとハーマイオニーは悪魔の罠が苦手なのは太陽の光であることを思い出し、呪文で光を呼び寄せロンを助けた。

次へ進むと、とてつもない数の鍵の形をした鍵鳥が空中を飛び回っている。ハリーは、賢者の石がかなり古くからあるため、1番古そうな鍵に違いないと言い探し始めた。するといかにも他とは動きが鈍く、古い鍵がヨロヨロ飛んでいる。ハリーは近くにあった箒を使って飛んでいき、その鍵を掴んだ。するとたちまち他の鍵鳥が襲い掛かってきたが、何とか次の部屋の鍵を開ける事に成功する。

更に次の部屋へ進むと、大きな石像が向かい合って立ち並んでいた。奥へ進もうとした3人だったが、騎士の石像に行く手を阻まれる。するとここは「魔法使いのチェス」であることにロンが気づいた。ゲームに勝たないと次の部屋に進めない。駒を取られると破壊される危険なゲームに、3人は緊張しながら自分が決めた駒の石像にまたがった。チェスが得意なロンがハリーとハーマイオニーに指示をしながらゲームを進めていく。やがて、3人一緒には上がれないことに気づいたロンは、ハリーに王を取らせるため、自分が犠牲になり駒共々吹き飛ばされた。ハリーが王手で勝ち、負傷したロンをハーマイオニーに任せ先を急ぐ。部屋を出る前にフクロウ便でダンブルドアへ知らせるよう頼んだ。

黒幕の正体

ハリーが最後の部屋に辿り着くと、そこには以前ダンブルドアが隠した「みぞの鏡」があり、その前には頭にターバンを巻いたクィレル先生が立っていた。スネイプが犯人だと思っていたハリーは目を疑う。賢者の石を狙っていたのは、実はクィレルだった。クィディッチの試合でハリーを殺そうとしたのも、ホグワーツにトロールを侵入させたのも、全てはこの男の仕業だった。敵だと思っていたスネイプはあの試合の時、ハリーのほうきへ魔法が掛けられている事を知り、反対呪文でハリーを助けようとしていた。そして犯人がクィレルだと見抜いたスネイプは、ハリーが図書館へ忍び込んだあの日に廊下でクィレルを問い詰めていたのだ。

クィレルがハリーに賢者の石はどこだと聞く。どうやらまだ見つけることが出来ていないらしい。ハリーがふと鏡の方を見ると、自分がズボンのポケットから石を取り出す姿が映っていた。ハリーがそのまま視線をズボンのポケットへ移すと、ポケットに賢者の石が入っているのが分かった。すると何者かの声がして、クィレルが頭に巻いていたターバンを外す。そこには、クィレルの頭にヴォルデモートが憑依していた。肉体を失ったヴォルデモートは、クィレルの体を借りて生きていたのだ。ヴォルデモートはクィレルにハリーを殺させようとする。しかし、ハリーがクィレルへ触れると、いきなり苦しみ出し、焼けて灰になってしまった。ヴォルデモートは再び肉体を失い、霧状になって逃げ去る。

ハリーが医務室で目を覚ますと、ダンブルドア校長がいた。ダンブルドアは賢者の石について、持ち主のニコラス・フラメルと話し合い石を破壊したと伝える。ハリーがいつの間にか手にしていた賢者の石は、ダンブルドアが石を隠す際に「石を使おうとは思わない者」の元へ現れるよう細工したからだった。ヴォルデモートの脅威が去った訳ではないが、あの時ハリーが助かったのは母親の愛によるものだとダンブルドアは言う。

最優秀賞

入学から1年の時が経ち、学期末がやってきた。生徒たちが大広間に集まり、ダンブルドアより1年で最も優秀だった寮が発表される。結果は…1位スリザリン472点、2位レイブンクロー426点、3位ハッフルパフ352点、4位グリフィンドール312点。ハリーたち3人の寮は最下位となってしまった。

ショックを受けて下を向く生徒たちにダンブルドアが付け加える。今回の騒動で活躍してくれたハリーポッターに60点、ハーマイオニーに50点、ロンに50点を加算し、グリフィンドールの点数はスリザリンに並んだ。そして最後に、規則を破らないよう3人を止めようとしたネビルに、その勇気を称えて10点を更に追加、そして優勝はグリフィンドールとなった。大喜びのグリフィンドール生たち。

その後、ホグワーツ魔法学校の生徒たちは入学最初の1年を無事に終え、家へ帰るため特急列車に乗り込んだ。ハリーは見送りにきたハグリッドから写真を貰うと、そこには両親に抱っこされた幼いハリーが映っていた。家族の思い出を手にしたハリーはハグリッドに手を振りながら列車に乗り込んだ。

「ハリー・ポッターと賢者の石」最終評価

星4.3

ハリー・ポッターシリーズの第1作目!原作の本より大分要約されているものの、ワクワクする世界観に目を奪われっぱなしのこの作品。

映画の中でたまーに「?」となる場面があったりもしますが、より詳しい背景をご覧になられたい方は本も合わせて読んでいただくことをオススメします♪

シリーズ全作品を何度も観てきましたが、賢者の石から始まっている伏線を最後の最後で全回収していく場面では鳥肌ものでした!!そして、全作品を一通り観終わったあとに、もう1度この賢者の石から観てみると、違った世界に見える不思議!

とにかく子供向けのファンタジーながら、とても奥が深く子供から大人まで楽しめる作品となっております♪